投資家情報
投資家の皆様へ
投資家の皆様には、平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
さて、当社グループは、9月末をもちまして第99期の中間決算を行いましたので、決算の概況をご報告申し上げます。
2024年12月
代表取締役社長 小川 和夫
当中間連結会計期間の決算の概況
当中間連結会計期間(2024年4月1日から2024年9月30日まで)におけるわが国経済は、インバウンド消費の拡大などの好材料があるものの、個人消費の停滞や原材料価格の上昇によるコスト負担の増加と人員不足が下押し要因となり弱含みで推移しました。このような状況の下、当社グループにおいては、輸入品の一部が価格競争に見舞われる中で、国内外の新たな機能性商材の取引拡大に引き続き注力いたしました。
これらの結果、売上高は128億6千2百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益は1億4千1百万円(前年同期比24.7%増)、経常利益は2億1千1百万円(前年同期比17.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は1億3千3百万円(前年同期比13.4%増)、対前年同期比で増収増益となりました。
主な増益要因としましては、前期に海外子会社の保有株式を譲渡したこと、並びにコストの適正化を推進したことが寄与しました。
事業セグメント別の概況は次のとおりであります。
科学事業
土木・建材資材関連分野
土木関連分野では、道路舗装材用改質剤、コンクリート二次製品用薬剤が増加し増収となりました。
建材資材関連分野では、住設機器への成形材料並びに住宅外装用樹脂及び建材ボード用薬剤等が伸長し増収となりました。
情報・輸送機器関連分野
情報関連分野では、特殊インキ関連材料は伸長しましたが、半導体製造設備関連商材が低迷し減収となりました。
輸送機器関連分野では、金属部品用添加剤は伸長しましたが、自動車メーカーの減産の影響を受け樹脂成形品等が減少し減収となりました。
日用品関連分野
日用品関連分野では、界面活性剤用原料の増加はありましたが、清掃用品材料、製靴関連材料が低迷し減収となりました。
フィルム関連分野では、生鮮野菜、チルド食品及び冷凍食品用包装フィルム販売が減少し減収となりました。
化学工業関連分野
繊維関連分野では、工業繊維用薬剤の減少により減収となりました。
化学工業関連分野では、金属表面処理剤並びに水処理剤用輸入化学品及び機能性樹脂が増加し増収となりました。
これらの結果、科学事業セグメントの売上高は106億1千1百万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は1億9千8百万円(前年同期比1.0%減)となりました。
建装材事業
住宅用関連製品、オフィス用関連製品は堅調に推移しましたが、造作関連製品の出荷の低調により減収となりました。
これらの結果、建装材事業セグメントの売上高は22億5千万円(前年同期比3.3%減)、営業利益は5千8百万円(前年同期比116.8%増)となりました。
今後の見通し
国内経済は、企業の設備投資などが下支えし底堅い推移が期待されますが、前述のような下押し圧力があるうえに、直近では国内新政権による経済政策や米大統領交代による影響を含め、先行きの不透明感が更に増してきております。
このような状況の下、当社グループは、海外を含めた新規市場の開拓、新商品の展開などの優先課題に、総力を結集して取り組んでまいる所存であります。
投資家の皆様におかれましては、変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。